旅に持っていく本。2018.08.31 20:58 旅に出るまえに一番楽しいのは、旅に持っていく本を選んでいる瞬間です。 たかだか1泊2日の旅行に対して持っていく本は10冊。明らかに読みきれない量の本を持っていくのは、ばかばかしいことだと頭ではわかっているのだけれど、立ち寄ろうと思っている場所場所、その時の気分に合わせて読む本を...
人と愛の複雑さ。アン・リンドバーグ「海からの贈り物」2018.08.19 07:05 金曜の夜から、ひたすら愛にまつわる映画を観ています。 今のところ11本見終えたのですが、そのなかには名作といわれているものも何本かあります。そういう作品って最初はとりあえずで観ていたはずなのに、途中からどんどんと引きこまれてきて、中盤以降は誰かのたった一つのセリフで一気に泣けて...
ざくろ、鬼子母神、伊藤比呂美著「女の一生」2018.08.15 00:45 ざくろは人の味。 小学校1年生か2年生のころ、なんだかんだでとっても無邪気だったあの頃に、私はよく学校の帰りがけにざくろ泥棒をしたものでした。 いろいろとあった果樹のなかでも、泥棒していくのは決まってざくろだったのは、実を割った時になかに赤と白の半透明の美しい小さな粒がたくさん...
ひさびさにお風呂読書。2018.08.14 02:27 海か川にキャンプに行って、足を水に浸してのんびり本が読みたくなりました。 ただ今年の夏はずいぶんと気温が高く、キャンプに行こうにもちょっと暑すぎるので、キャンプに行くのは夏休みが終わったころの週末あたりにすることにして、とりあえず家にいて簡単にできることとして、ひさびさにお風呂...
誰かのための虻に、吉野弘詩集。2018.08.06 01:53 吉野弘さんの詩をはじめて知ったきっかけが一体なんだったのかを、すっかり忘れてしまいました。けれど、買いに行った本屋と本棚の位置は不思議と覚えています。 茨城の育った村の、隣町の、町の規模にはちょっとそぐわない2階建てのショッピングセンターの、やはり町の規模にはそぐわない広い売り...
読書日記、茨木のり子著「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)2018.06.25 01:59 詩を読むと、不思議と心が軽くなります。 日々暮らすなかで、誰にも言えないようなぐちゃぐちゃとした感情や、自分では言葉にできないような考えなどを、シチュエーションは違うはずなのにすっと汲みとり昇華させてくれるような、そんな効能が詩にはあるような気がするのです。 とは言っても、そん...
映画「パターソン」と長田弘著『なつかしい時間』、詩人的世界のとらえ方について。2018.04.13 14:1412月末。映画「パターソン」を日田市のリベルテで鑑賞。 ニューヨーク郊外、ニュージャージー州のパターソンに住む、パターソンという名前のバスの運転主をしている男性のありふれた日常の話です。彼は美しくチャーミングで独創的な妻ローラと暮らし、日々感じたことを詩にしたためるのが楽しみとい...
心ざわつく日に読んだもの。(長めの読書日記)2018.04.10 17:55 居間から窓の外を眺めると、ついこの間まで白い可憐な花を咲かせていたと思っていた梅が、今ではあざやかな若葉が美しい木になっていることに、季節のうつろいのあまりの早さに息をのむ思いです。 12月いっぱいで仕事を辞めて、ひたすら休んだり遊んだりしていたこの4ヶ月弱に終止符をうち、いよ...