昨夜の雪は思ったよりも積もらず、起きてみるとうっすら雪化粧の朝でした。
朝ごはんを軽く済ませ、早速カメラ片手に散歩に出てみると、そこに広がっていたのははっとするほどに美しいうきはでした。転がった八朔と雪、遠くに見える杷木の山、神社の石段に残る小さな動物の足跡、なったままのカラスウリと鮮やかな山茶花。
茨城に行く前と何かが変わっているわけではないのにこんなにも美しく感じるのは、きっと私の気持ちが変わったからなのでしょう。ついこの間まで、生まれ育った土地と向き合うことが出来なかった私は、今住んでいるうきはという土地にも向き合うことが出来ていなかったのです。
茨城での滞在は住んでいた当時からするととても楽しいもので、なんて面白いところがたくさんあるのだろうという驚きに満ちていました。けれどそれは茨城のことが他所という認識にはっきりなったからのように思えるのです。
小さな頃から見守ってくれて、今回の茨城滞在でよくしてくれた人たちにはなんだか申し訳ない気もするのですが、私が暮らす土地はうきはなのだと強く感じました。帰ったらああしようこうしよう、また茨城に遊びに来ようと。
それは私にとって静かだけれども、とても深い変化なのでした。茨城で生まれ育ったことを受け入れ、茨城に別れを告げ、うきはで暮らそうとしている。
これからうきはをこれでもかというくらいに味わおうと思います。とりあえずはうきはの散歩から。
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