ぶらぶらと歩くのが好きです。
小学校の時に、集団登校というのがとても苦手で、あれやこれやと空想しながら歩いていたら、同じ班の子たちからすぐに遅れてしまい問題児扱いされていたことを、思い出します。高校生の修学旅行では、通りすがりに気になるものがあって立ち止まったり、近寄って眺めているうちに、気づけば一人置いてけぼりになっていたなんてこともありました。
まあ、なんというか、昔も今も変わらないのだなあと思います。
進学、人間関係、恋愛、就職などなど。たぶん、あまりにもぼんやりしすぎているのでしょう、気づけばいつも置いてけぼりです。
同じ年頃の人たちがずいぶんと先を走っているように思えて仕方ありません。けれども追いつこうと無理をしても、結局バランスを大きく崩して、派手にこけて再起不能になりそうなので、私は私で散歩するような速度で生きていこうかと思うのです。
野の草花、風の気持ち良さを感じることのできるテンポ、人生のささいなことを見落とすことのないそんなテンポです。
そんなふうに生きられたら、もしかしたら自分っぽくて、なんだかちょっといいなと思うのです。
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