もうそろそろお正月気分も抜けてくるころということで、今回は2018年の我が家おせちについてです。
我が家とおせち
前回の記事で我が家ではここ数年でようやくお正月の準備をするようになったことを書いたのですが、その最たるものはおせち料理です。
我が家はほぼおせち料理に興味がなく、元旦に母の作るお雑煮だけあればいいやという感じでした。きちんとしたおせち料理を食べたことはほとんどなく、わずかにあるのは母がハイソな友人と一緒に頼んだ3万円のおせちがあまりにも大したことがなく元日からショックを受けるという事件があったくらいでしょうか。
あとはとりあえずスーパーで真空パック詰のものをいくつか買って、おせちっぽく盛り付けてみたりもしましたが、結局それもいまいちで毎年の恒例とはなりませんでした。
「12月31日だけでできるおせち」という本
ところが2016年の12月29日、母が買っていた本がふと目に入りました。その名も「12月31日だけでできるおせち」。
「もしかして、これだったら私でもおせちできるんじゃないの?」とパラパラと本をめくってみると作り方も難しそうではありません……。というわけで、2017年のおせちが我が家のおせち元年となりました。
はじめて作ったおせちは、とにかくすべてを自分で作ろうと気負っていたので、なかなかきついものとなりました。作ってはじめてわかったのですが、おせち料理って一品一品は大して難しいものではなくほとんど手間のかからないものばかりが並ぶのですね。けれど、とにかく品数が多い!
ちなみに2017年おせちは計17品を作ったのですが、今思い返しても作っては足りない材料を買い出しに行きの繰り返しと、いくつかの失敗で大変だったという印象でした。
去年よりも気楽におせちを作ろう!
そして、2017年年末。フリーペーパーの発送をしたりなんだりでどたばたしていたのですが、再びおせちが作りたくなってきました。が、今年はとても美味しかったもの食べたいものを無理ない範囲で作ることにしました。作って辛かったじゃどうしようもないということで。
12月30日夕方から1月1日午前中まで
12月30日の夕方に買い出しと出汁とり用の昆布をしかけ、翌31日の朝に昆布とかつお節で出汁をとりました。
おせちの調理開始は夕方5時からです。作ったのはどうしても食べたかった八幡巻き、大した手間でもないのに買ったものよりとんでもなく美味しかった伊達巻き、2017年おせちで初めて食べて風味のよさに感動した松風焼き、それに簡単にできるたたきごぼう・酢ばす・ゆり根のおかか和えです。大晦日はこの6品を作り、寝ている家族を尻目に一人近所のお宮へ行き年越しをして就寝。
翌元日の午前中に母に煮しめを作ってもらい、ちゃっとできる紅白かまぼこ・紅白なます・松葉ぎんなん・くわいの素揚げ・水煮の黒豆の味付けをし、出来合いの海老の塩焼きと数の子を出してきて、調理関係は終了です。
おせちの幸せな瞬間
出揃ったすべての料理、空の三段重、ふだんは使わない小さな磁器やガラスの器、飾り付けに使うウラジロやユズリハそして南天、それらすべてを台所の調理台に並べた瞬間、わくわくが最高潮に達します。
「全部きれいにつめるぞー!」と見渡すのは、最高に幸せな瞬間です。この瞬間のためにおせちって作るのだろうなあと思います。
本を参考に、あれこれとシュミレーションしながら、ていねいに崩さないように入れこんで行きますが、どうやらニの重が足りない様子なので冷蔵庫の中をひっかきまわして、買ったハムやお歳暮でいただいた焼き豚、からすみを追加。これで隙間も埋まり、葉っぱ類も南天もいい具合に入っています。
こうして元日のお昼頃に2018年のおせちが完成しました!
あぁ、なんて愛おしいお重なんでしょう。
31日は日中にえらく疲れて作り始めた時はだるくてしょうがなかったけど、これは嬉しいなあとしみじみしてしまいます。すこし気が早いですが、今年の年末はまた別の本も参考にしながらおせち作りをしてみる予定です。今度は誰のどの本を参考にしようか、今から楽しみです。
けれど正直なところ、
我が家に親族や友人が泊まりにくるとか、年末年始にあいさつ回りをしなくてはならないというような状況でできるかと言われたら、私には無理だろうなあとも思います。すること多すぎておせち料理に手が回らないよーとなりそうな。
私もこののんびりしたお正月がいつか終わってくれることを、心から願うばかりです。
0コメント